ヘッドのフェイスカット
★★★★精度が出てなきゃ宝の持ち腐れ!★★★★★

高精度のヘッドパーツを入れてもヘッドチューブが歪んでいては意味がありません。ヘッドセットを入れる前のこの作業こそ一番大切です。

分かりやすいように、フェイスカットの道具を使い、少しだけ削って道具を外してみます。トップチューブの付け根だけ削れています。大分ずれているのが分かりますね。

もう少し削ってみます・・。溶接する前にはきちんと出ていたはずのヘッドパイプの平行が、溶接をすることにより歪んでいる事がよく解ります。

やっとこれでチューブに対して直角の面が出ました。もちろん裏側の面 も同じ作業をします。これで、専用の圧入工具ではめ込めば、上下のヘッドセットが平行に収まります。何も削らずに納めれば一部分のベアリングだけに負担がかかり、回転がスムースではなく、耐久性も落ちますよ。

最近、「CHRIS KING」やTANGE「テクノグライド」の高性能なヘッドセットがよく売れています。当店でもお勧めしていますが、一度使うと他のヘッドパーツが使えなくなります(自分も最初入れて乗ったときは感動しました)。でもこれらのヘッドパーツは、きちんと組んでやらないとその性能を100パーセント発揮出来ません。さすがにたたいて入れるようなお店はないと思いますが、 組み上げれば表からは見えないこの作業を行い、その上で専用工具にて圧入しています。 せっかくのヘッドセット、きちんと組んであげましょう。当店でCHRIS KINGを使っている方で修理、交換等された方は皆無です。前輪を持ち上げて左右に回してみてください。スムースに回り引っかかりはありませんか?おかしければヘッドセットの交換が必要です。壊れない「CHRIS KING」はかえって安上がりだと思いますよ。

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