★★★クエストの完成車が組みあがるまで、簡単な説明を!★★★ |
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「自転車って完成されて来るんじゃないの?」って真剣な顔で聞かれるお客様がお見えになります。違うんです、当店で箱から出し、組み立て、調整し、お渡しします。自分で乗って、修理し、調整しているからこそ組み立てに差が出ると考えます。とりあえず形にするのならあまり時間はかかりませんが、料理と一緒で下ごしらえが大事!目に見えない大事なところに手をかける。ぱっと見た所は変わりませんが完成度は確実に上がっています。自己満足かもしれませんがこんなこだわりを持って1台1台組み上げています。 |
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輸入代理店から取り寄せると7部組といわれる状態で箱に入って送られてきます。車輪は組み立ててあり、部品もほとんど取り付けてあります。このまま組み立てれば早いのですが? |
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まず車輪からタイヤを外し振れ取り台にセットします。縦振れ、横振れ等そのままお客様に渡せる状態の物はまずありません。振れ取りを行いながら、スポークのテンション(張り具合)を見て、センター出しを行います。(最近ひどいの多いです) |
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フレームのチェック。 |
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フレームから組む場合はヘッドのフェイスカット(平行出し)から行います。いくら高性能なヘッドパーツを入れても、精度が出てなきゃ宝の持ち腐れ! |
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今まで、見過ごしていていた場所。ステムもこんなに狂ってる。ヘッドを削ってもステムの平行が出ていなくては意味がありません。まだあまりやっているお店は少ないと思いますが(工具は当店がオーダーした特注品なんです)ココが狂っていると他の加工をした意味がありませんよね! |
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ココまでやってヘッド廻りは完璧ですね。フロントフォークの下玉押しが当たる部分の平行出しです。 フレームから組む場合はここも手を入れます。 |
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ホークを外してヘッド小物の中を見てみると、ほとんどの完成車がグリス不足です(申し訳程度に塗ってあるだけ)。もちろん外して耐水性の高いグリスを詰め直します。ステアリングコラムもそのままだと錆びてしまうので、薄くグリスを塗っておきます。 |
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フレームから組む場合は、BB(ボトムブラケット)のタップを通し、ネジ山を修復した後(左の写真です)、フェイスカット(面取り)をします。きちんとネジをさらえ、フエイスカットをすると締め込んだ最後の手応えが違うんだなぁ! |
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最近はディスクブレーキ付きのバイクが増えてますが、ここでも当店では、修正工具を使います。 (2001年12月、マグラより発売されました) 今まで出来なかった20mmアクスルのフロントフォークも出来るようになりました。 |
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アウターケーブルを適正な長さにカットし(もちろん両端はグラインダーできちんと処理します)中に潤滑剤を注入します。これで引きの軽さが全然違ってきます。 |
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サドルの上げ下げをする時、引っかかりがありませんか?シートピラー傷だらけになっていたり、シートバインダーをしっかり締めてもサドルが動いたりしてませんか?バリが出ていたり、塗装が残っていたりする事が原因です。リーマーをかけ修正しましょう。 |
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ほぼ完成 ! 後はお客様を待つばかり! |
・もちろん全部はご紹介できませんが他にも色々手を入れています。使う方に合わせたチューニングって大事だと思います。 |