2002/07/12

これでいいのか？と思った日記

　　学校からキャンプに行く日の朝
　　長男は私に
　　「まま、おかお見せて」
　　「もう一回おかお見せて」と別れを惜しみ
　　「にいちゃんキャンプ行っちゃうからね」
　　「今日はかえってこれないけど、ごめんね」
　　と 、さくらこを何度も抱っこしてやった
　　そして パパが寝ている寝室にパジャマをぼんっと放り込み
　　ばーん！とドアを閉めて出かけていった
　　親離れ完了

　　
　　長く意識不明だったお父さんの
　　命の灯が尽きる日は確実にやってきて
　　ある日お母さんと病院に行ったら看護婦さんが
　　「手足の緊張が無くなってきたので、もう駄目かもしれません」
　　と教えてくれた
　　お母さんは私がささえなくちゃ、と思っていると
　　お母さんは
　　「じゃ、荷物少しずつ持って帰った方がいいですね」と答えた
　　お、お父さん
　　ほら、お母さんを選んだの自分なんだし・・・

　　
　　パパは最近ガス欠をやってしまった
　　幸い優しいお客さん達が牽引ロープで車を引っ張り
　　後ろにも一台ハザードで付いてくれたので
　　無事帰ってくることができた
　　次の日長男に教えてやったらもんのすごおく感動していた
　　どうもロープを引いたのが車だとは思っていないらしかった
　　ああ、ああ、そうだよ
　　みんなでくわえて引っ張ってくれたんだよ

　　運転している時
　　信号待ちで隣に並んだ自動車学校の車を見ると
　　教官がいねむりしていて
　　運転中のおにいちゃんはひきつっていた
　　あの教官、もしかして死んでた？

　　長男に理科を教えているとき
　　でんぷんを多く含むたべものは何でしょう、という問題で
　　いも、と書かせたかった私は
　　「ほら、たくとが好きな油であげたやつでー」
　　「ちゃいろくてー」
　　とフライドポテトを思い出させようとした
　　長男は「あっ、わかったー」と言い、私はそれきり忘れていた
　　後からドリルを見ると、自信にあふれた大きな字で
　　からあげ、とかいてあった
　　こけっ？

　　ワールドカップ全盛の時期、長男に
　　新聞に載っていた日本のユニホームのエンブレムを見せて
　　「これが３本足の カラスだよ」
　　と教えると
　　「あ、そうかー４本だとえんぎがわるいから１本へらしたんだね」と言った
　　あほーあほーあほー
　　
　　
　　 長男のスイミングを見ているとき
　　隣に立っていた 若いおかあさんのすね毛は
　　もう、ちょっと考えられないくらいに濃くて長かった
　　あの人のご主人はきっと
　　夜隣で寝てるのが自分なのか奥さんなのか
　　時々わかんなくなるんだろうな、と思う

以上

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